企業動画の撮影前、社内情報の映り込みはどう防ぐ?画面・書類・背景の確認表
2026/09/20
企業紹介やプロモーション動画で社内を撮影するときは、撮影前に「映してよいもの・映さないもの・確認中のもの」を分け、会社側の確認担当者を決めることから始めましょう。編集で隠す前提だけにせず、書類を片付ける、画面を撮影用に切り替える、カメラの向きを変えるなど、撮る前の準備が大切です。
この記事は、経営者・広報担当者・撮影窓口の方に向けた実務用の提案です。確認表と手順は当記事独自のひな型であり、情報漏えいを完全に防げると保証するものではありません。
なぜ「撮影できる場所」と「公開できる情報」を分けるのか
会議室の使用許可があっても、その中の資料すべてが公開可能とは限りません。人の表情や仕事の手際を見せたいカットに、モニターの顧客名、ホワイトボードの予定、荷物の伝票が入ることがあります。
一方で、背景を何もない状態にするだけでは、会社らしさが伝わりにくくなる場合もあります。「見せたい仕事」と「見せない情報」を先に分ければ、必要な雰囲気を残しながら撮影方法を検討できます。
情報管理全体の参考として、IPAは中小企業向けに経営者編・実践編からなるガイドラインと、資産管理台帳などの付録を公開しています。撮影のためだけに別の判断基準を作るのではなく、まず自社の情報管理ルールと照らし合わせましょう。IPA公式ガイドライン(確認日:2026年9月20日)
撮影前に見る6か所:映り込み確認表
以下は確認対象の例です。撮影場所を管理する担当者と一緒に、該当するものをチェックしてください。
| 確認する場所 | 見落としやすいものの例 | 撮影前の対応案 |
|---|---|---|
| パソコン・スマートフォン | メール、顧客名、通知、ブラウザーのタブ | 公開可能な撮影用画面へ切り替え、通知も確認する |
| 机・棚・複合機 | 見積書、履歴書、名簿、印刷物 | 不要な資料を撮影範囲外へ保管する |
| ホワイトボード・壁 | 案件名、予定、売上目標、連絡先 | 担当者の確認後に消す、覆う、別方向から撮る |
| 製品・梱包・作業台 | 未発表品、管理番号、伝票、図面 | 公開できる製品や撮影用の資料へ置き換える |
| 人・名札 | 撮影対象ではない来訪者、社員証、名札 | 出演・撮影範囲を共有し、不要な名札などを外す |
| ガラス・鏡・光沢面 | 別の机や画面、通行人の反射 | 実際のカメラ位置から映像を確認する |
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
「社名が小さくしか写っていないから大丈夫」と担当者だけで決めず、公開可能か分からないものは確認中として扱います。部署ごとに情報の意味が違うため、制作会社だけでは判断できない内容もあります。
準備から公開前までの5ステップ
- 公開する場所を決める。 自社サイト、SNS、展示会などの用途と、どの範囲の人が見る映像かを共有します。
- 撮影場所を担当者と確認する。 見せたい業務と、映せない対象を洗い出します。確認中の対象は、撮影・使用を進める前に判断を仰ぎます。
- 撮影用の状態をつくる。 資料や画面を整え、現場の安全や通常業務に支障がない範囲で配置を調整します。会社側の許可なく設備や掲示物を動かしません。
- テスト映像を確認する。 人が移動したときやカメラを振ったときの背景も確認します。画面の通知だけでなく、周囲の会話など録音される内容にも注意します。
- 書き出した最終版を会社側が確認する。 本編だけでなく、切り抜き動画、サムネイル、静止画にも同じ確認を行い、承認した版と使用範囲を残します。
想定例:営業担当者の仕事風景を撮る場合
架空の会社で、営業担当者がパソコンを操作する場面を撮るとします。伝えたいのは「相談内容を整理して提案につなげる姿」であり、実在する取引先名を見せる必要はありません。そこで公開可能なデモ資料へ切り替え、操作する手元と表情を中心に構成します。デモ資料を使っていることは制作関係者で共有し、実際の顧客案件の証拠として見せないようにします。
「後でぼかす」だけに頼らないための注意点
編集でぼかしや切り取りができる場合でも、対象が動く、反射に入る、短く再登場するといった場面では確認が必要です。処理した箇所だけでなく、カット全体を見直してください。
また、完成映像で隠せていても、撮影した元データには情報が残ります。撮影素材を誰に共有するか、どの保存先を使うか、閲覧権限や保管期間をどうするかも、会社のルールに合わせて事前に決めておきましょう。
不明な資料を確認するために、社外のチャットや生成AIサービスへそのまま送ることも避けます。必要な共有方法は、会社側の管理担当者に確認してください。専門的な情報セキュリティ判断が必要な場合は、担当部門や専門家へ相談しましょう。
よくある質問
Q. 背景をぼかして撮れば、確認は不要ですか?
不要にはなりません。ピントやカメラの位置が変わった場面も含め、公開予定の映像で確認します。判断が難しい対象は、撮る前に外す・覆う・別の角度を選ぶ方法を検討してください。
Q. 社内向けの上映だけでも準備が必要ですか?
必要です。社内向けでも、すべての参加者へ共有してよい情報とは限りません。上映後に社外へ転用する可能性がある場合は、用途が変わった時点で改めて確認しましょう。
Q. 公開可否は制作会社に任せられますか?
制作会社は画面の確認や構図・編集方法の提案を支援できますが、資料や製品が公開可能かは会社側の判断が必要です。窓口担当者と情報を管理する担当者をつなぎ、最終確認者を決めることをおすすめします。
Chain-Moviesが支援できること
名古屋市を拠点とするChain-Movies株式会社は、企業紹介・プロモーション・周年映像などの企画構成から撮影・編集まで対応しています。何を伝えたいのかを整理したうえで、会社の特色や想いが伝わる見せ方を一緒に考えます。
撮影時の見せ方や確認の進め方についてもご相談いただけます。情報の公開可否はお客様に確認しながら進め、専門的なセキュリティ監査や法的判断を映像制作の一部として保証するものではありません。
初回無料相談:撮影場所と、見せたい仕事からご相談ください
「社内を撮りたいけれど、どこまで映してよいか整理できていない」という段階でも構いません。まずは撮影の目的、場所、公開する媒体をお知らせください。最初のお問い合わせに、機密資料そのものを添付する必要はありません。
出典・確認した情報
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン:中小企業向けの情報管理の参考資料と付録の公開を確認。確認日:2026年9月20日。
- 撮影の6項目・5ステップ・想定例・FAQは、本記事独自の実務提案です。IPAの公式撮影チェックリストや、特定企業の実績を転載したものではありません。
- 自社の支援範囲は、代表者から共有された事業内容を基に記載しています。
執筆:竹巻和馬/発行:Chain-Movies株式会社。本文中の画像はすべてAI生成イメージです。


